研究室を検討されている学生さんへ(2020年度)

今年も研究室配属の時期がやってきました.今年度はコロナ禍の影響もあり,対面で説明を行ったり質問を受けたりすることができません.後述するように,研究室は大学での学びを最大化させる上で非常に重要です.今日の状況では,対面で研究室の情報を集めることは難しいとは思いますが,この記事とオンラインでの研究室説明会でできる限りの情報を提供します.研究室選びという行為は,自分が一体何を学びたいのか,どうありたいのかを考えることでもあります.

コロナ禍によって,当たり前だと思っていた日常,社会のあり方が大きく変わっていくことでしょう.誰も答えは知りません.そういう世の中で生きる皆さんは,今後どうしていくのか.自分自身で考えるしかありません.不幸中の幸いか,今皆さんはゆっくりと物事を考える時間があります.学生の皆さんにとっては研究室選びは卒業のための通過点かもしれませんが,これを機会に「何が正しいか分からない世の中で,自分がどうありたいのか?」をじっくりこってり考えてみてはいかがでしょうか.答えがすぐに出る問題ではありませんが,考えようとすることに意味があると思います.

目次

  • 研究室選びは重要である
  • 山本祐輔が主宰する研究室のポイント
  • どんな学生が山本の研究室を希望しない方がよいか?
  • コラム1:かく言うわたしはどのように研究室を選んだのか?
  • コラム2:何を学ぶべきなのか?
  • コラム3:何のために学ぶのか?

研究室選びは重要である

毎年言い続けていることですが,研究室は授業の延長ではありません.研究室での活動こそが,大学の教育・研究・社会貢献活動の中心です.ところが,研究室によって研究教育のスタイル,生活スタイル,文化が大きく異なります.したがって,どこの研究室を選ぶかが学生の皆さんの

  • 研究室生活における精神的充実
  • 知識やスキル
  • 思考方法(知的肺活量)や人間力
  • 価値観の形成
  • 人生設計(就職先・進路の選び方)

に大きく影響します.「たかが研究室選び」と思わず真剣に考えてみてください.友達が「 XX先生の研究室は良いと思う」と言うからといって,自分もその研究室を選ぶという選び方はやめましょう.「授業が面白い」という理由で研究室を選ぶのはやめましょう.理想とする研究室の姿は,選ぶ学生(および研究室の主宰者)の価値観によって異なります.後述する視点を参考に,自分が研究室に何を求めているのかを考えてみてください.その上で,山本の研究室への配属を希望するか否かどうかを考えてみてください.

以下では山本祐輔が主宰する研究室のポイントをお伝えします.なお,(山本の研究室に限らない)研究室選びのポイントについては,「研究室を検討されている学生さんへ(2019年度)」の「研究室選びのポイント」をご確認ください.「研究室選びのポイント」は他の研究室を選ぶ際の参考にもなると思います.

山本祐輔が主宰する研究室のポイント

研究の方向性について

研究室のビジョン,ミッション,行動規範について」をご確認ください.

研究活動のキーワード

以下は,当研究室の「学問的/技術的キーワード」です.

  • 情報検索・情報推薦
  • 情報の信憑性
  • Human-computer Interaction
  • データマイニング,機械学習,統計的モデリング
  • ウェブサイエンス
  • 情報図書館学
  • ヒューリスティックとバイアス
  • 説得とヤル気の科学
  •  デザイン学
  •  ナッジ,不便益,仕掛学
  • 態度変容/行動変容

学生が行っている研究テーマ

卒業論文・修士論文」をご確認ください.研究の簡単な概要を知りたい場合は「研究ポートフォリオ」をご覧になるとイメージがつかめるかと思います.

なお,山本が筆頭で行っている最新の研究については,Speaker Deckもしくは個人ウェブサイトの業績リストをご覧ください.

研究活動の進め方

当研究室はがっつり研究をする研究室です.ガチです.以下ではどのように研究室活動を行っているかを記します.

研究テーマ

研究テーマは学生と相談しながら決めます.テーマ設定は学生自ら考える場合もあれば,教員から研究テーマを与える場合も可能です.いずれにせよ,簡単に達成できるようなテーマは設定しません(例:すでに誰かが行っている研究を改良し精度をUPさせるような研究).研究経験がない学生が自ら研究テーマを考えることは,かなり難しいことです.なぜなら,研究はテーマこそが命だからです.自らテーマを考える場合は,テーマが確定するまでに非常に時間がかかります.

研究室のビジョン,ミッション,行動規範について」に掲げたように,「情報技術による自動化・効率化が進む社会において,人々に気づきを与え,じっくりと情報処理を行う機会を提供する情報インタラクション技術や方法論」を行おうとしています.チャレンジングなテーマを設定し,何か新しいことを世の中に出したい,と思う方はぜひ研究室に来てください.誰もやっていないことを研究するのは大変なことですが,達成したときは充実感がありますし,研究を通じてさまざまなスキルが磨かれます.なお,山本のスタンスとして,学生がスキルを磨き研究を進めるためであれば,サポートは惜しみません.求められれば積極的にサポートします.また,結果が出なかったとしても一生懸命やっている学生は評価します.

逆に,卒業できたら何でもいいという気持ちで研究室を選んだ場合,教員・学生ともに不幸になる可能性が非常に高いです.やる気を出さない学生のやる気を引き出すために教員がコストをかけるのも辛いですし,やる気を出すようお尻を叩かれる学生も辛いと思います.できる限り,ミスマッチを減らした方がお互いのためだと思います.

定例イベント

研究活動を進めるために,当研究室では以下のような定例イベントを行っています.

  • 定例研究会:週1回,1回あたり2-3時間
  • 朝活:月から金の朝9:00-10:10.国際会議論文をみんなで読んで,その内容紹介
  • 個別ミーティング:研究を始めたばかりの学生のサポート.1週間に1回30分程度.

また,年間を通じて他大学の研究室との合同研究会や学会発表を行っています.詳しいメニューについては「ある研究室の定例イベント & 年間スケジュール」をご参照ください.なお,土日・祝日,夏休み・春休みはきっちりと休みます.

上記は研究室のメンバー全員の参加が必須のイベントです.上記以外に,学生が主体的に催している勉強会等のイベントがあります.

コアタイムについて

当研究室では,滞在時間を規定するコアタイムは設けていません.上記定例イベントさえ出席し,やるべきことをきちんとこなせば文句は言いません.また,やるべきことをきっちりすれば,研究室で何をしてもらっても構いません.

大学院(修士課程)進学について

必須ではありませんが,特段の理由がないのであれば,大学院(修士課程)へ進学を推奨します(2017年度生は6名中3人が進学.2018年度生は6名中3人が進学,2019年度生は3名が進学予定).理由は以下の通りです:

  • 卒論で取り組んだ研究をより面白く深めることができる
  • 就職先の選択肢を増やしたり,より良い就職先を見つけることができる
  • 将来やりたいことを実現するためのスキル・思考力を身につけられる

修士課程に進んだ方がよい理由については,「大学院博士前期課程(いわゆる修士課程)進学のすすめ」にその詳細を記しています.


どんな学生が当研究室を希望しない方がよいか?

これまで記した文章を読んでいただくと,当研究室は研究を割と真面目にやっている研究室,いわゆる「ガチ研究室」であることが少しは分かっていただけたかと思います.ということで,楽に卒業したい学生は当研究室への配属を希望しないことを強く推奨します.楽に卒業したいとはどういうことかが自分でも判断がつかない人は,以下の質問に答えてみてください.3つ以上の質問に「はい」と答えた学生については,当研究室では「楽に卒業したい」という人と見なします.当研究室への配属希望申請はご遠慮ください.

質問リスト

  • できるだけ研究室に来ずに済むようにしたい
  • できるだけ研究活動に時間を割きたくない(週20時間 < 3コマ×5日)
  • できるだけ頭を使いたくない
  • できるだけ簡単な研究テーマに取り組みたい
  • 手取り足取り答えを教えてほしい
  • 目標を立ててそれに向かって努力をするということをしたくない
  • 研究を進めるための勉強はできるだけ避けたい
  • 英語論文を読むのはできるだけ避けたい
  • プログラミングはできるだけ避けたい

コラム1:かく言うわたしはどのように研究室を選んだのか?

毎年研究室の選ぶポイントを語る山本ですが,僕が学部生だった頃,どのように研究室を選んだのか,その結果どうなったのかをお話ししたいと思います.

一般的な大学生の多分に漏れず(?),山本もサークル活動や遊びに没頭する普通の大学生でした.授業は出ない,テスト前にしか勉強しない,レポート課題は友人に見せてもらい,なんとか課題をこなしていました.情報系の学科に入学したのにちっともプログラミングができるようになっていない,情報系の学部であるある学生の一人でした.

研究室配属は成績が効いてくるということを知ったのが,3年生前期.僕が行きたかった研究室は,話が抜群に面白いX先生の研究室.もちろんX先生の研究テーマ(ウェブページの概要くらいの情報量)にも興味を持っていましたが,その研究室を希望した最大の理由は,先生の授業がうまかったからです.そのせいか,学生の間でも人気の研究室でした.なんとかX先生の研究室に入れれば… と淡い期待を抱いていました.

さて,どこの大学にも,学生から絶大な人気を集める研究室があれば,学生から絶対に行きたくないと避けられる不人気の研究室が存在します(実はそのような研究室は,他学部や他学科の学生には人気だったりします).不人気の研究室に飛ばされるのは絶対避けたい.そう思った僕は,3年生前期になって,ようやくテスト勉強にも真剣に取り組むようになりました.しかし,時既に遅し.第1希望の研究室には当然成績のよい学生が配属され,僕は第2希望の研究室に配属されました.第2希望の研究室に希望を出した理由は,はっきりと覚えていません.同じ研究室を第1希望にしていた親友のM君はそつなく授業を受けていたので,華麗に第1希望の研究室に配属されました.

第2希望の研究室に配属されたので,大きな不満はありませんでした.ですが,この研究室でやりたい(研究したい)ことなんて特に考えていませんでしたから,これから自分は何をするんだろうという不安がありました.

研究室に配属されてから,早速研究室メンバーが研究の進捗状況を報告する「研究会」に参加することになりました.2,3週間研究会に参加した後,研究室の教授と個別にミーティングする機会が与えられました.田舎から出てきた学生からすると,大学の教授なんて雲の上の存在です.今でも覚えているのですが,初めてのミーティングは緊張して足がブルブルしていました.教授から「山本君は何がしたいの?何に興味があるの?」と聞かれたので,こういうことに興味があってこんな研究をしてみたいですと伝えました.すると,教授は「ふむふむ,そうなんだ」と答えるだけで,僕の意見に良いとも悪いとも言ってくれませんでした.

それから,卒業研究のテーマを考え始めました.研究テーマを考えてみては1ヶ月おきに研究会で話す,ということを繰り返しました.ですが,教授を含めて研究室のスタッフは,「君はなんでそれをやりたいの?」とか「で,どうしたいの?」とか「○○って言ってるけど,△△は考えてみた?」という問いを繰り返すだけです.誰も「○○してはどうか」「○○の方向性でいいと思うよ」といったことを言ってくれません.僕は今自分がやろうとしていることが正しいのか,まったく分かりませんでした.提案してみたテーマでこのまま進めてよいのかどうか分からず,研究会で発表順がまわってくる度に新しいテーマを提案していました.当時指導教授は超多忙で,ほとんど研究室にはいませんでした.また,手取り足取り指導してくれる他の教員スタッフもいませんでした.まわりの優秀な同期はどんどん研究を進め,実験の準備も進めていく.一方,僕はテーマすら決まらない.

こんな調子が12月くらいまで続きました.卒論発表会は2月なのに,12月までテーマが決まっていなかったのです.誰もGOサインを出してくれない.このままでは卒業できないと思った僕は,とりあえずその時点で考えていた最新のテーマを卒業テーマとし,とりあえず酷いプログラミングを行い,何をやっているのかよく分からない実験を行い,卒論を書き上げました.酷い内容の卒論でした.それでも卒研発表会はなんとか乗り切りました.研究室では,卒論内容を3月の学会で発表する文化がありましたので,僕も沖縄まで行って発表しました.同期が口頭発表する中,自分だけ口頭発表ができずポスター発表をしました.ものすごく惨めな気持ちになり,ポスター発表を終えた後,その場でビリビリにポスターを破いたことを覚えています.

さて,こんな僕でも周りの雰囲気に流されて大学院に進学しました.大学院では,卒論のときのような辛酸をなめたくない.そう思った僕は,研究室でイケイケだった助教の先生に事ある度にミーティングをして欲しいとお願いしました.助教先生は気軽に応じてくれました.それまで僕は,アイデアを考えたはいいものの,それに穴がないかを気にしてドツボに填まっていました.しかし,助教先生は僕がアイデアを出すと「それは面白いね」と言ってくれたので,あまり深く考えずに,とにかくやってみようという姿勢になれました.今思うと,助教先生はあまり深く考えずに「面白い!」と言っていたような気がします(笑).ですが,当時の僕にとっては大変ありがたいことでした.面白いの一言が,研究を前に進める後押しとなりました.

自分が良いと思ったことをしようと開き直ってからは,研究がどんどん進められるようになりました.当時を振り返ると,よくもこんなどうしようもないアイデアを他人様の前で話していたなぁと思います.作りたいものができると,億劫だったプログラミングにも積極的に取り組むようになりました.暇さえあれば,コードを書くようになっていました.不思議なもので,僕が自分が良いと思ってアイデアを発表すると,教授も自分をどんどんサポートしてくれるようになりました(正確に言うと,教授の振る舞いをポジティブに捉えられるようになった).正の循環が回り始めたことで,修士課程は非常に充実したものになりました.

今思うと,研究が辛かった学部生時代,僕は研究の方向性を教員に決めてもらうことを暗に期待していました.しかし,先生方はこれを善しとせず,研究を自分事として捉えるよう辛抱強く促してくださっていたのかもしれません.研究を指導する立場になって思うことですが,斬新なテーマであればあるほど,それが正解か,うまくいくかは分かりません(筋が悪いかどうかくらいは分かります).未踏領域を開拓しようとする研究であればなおのことです.正解がない,うまく行くか分からないのであれば,それをやりきれるかどうかは,取り組む本人の思い次第です.研究を自分事として捉えられなければ,自分が面白いと思えなければ,いずれ必ず遭遇する「山」を乗り越えられません.世の中は分からないことだらけです.学生にはそんな社会に対応できる力を身につけてほしいからこそ,教授や研究室スタッフの方々は「なんでそれをやりたいの?」とか「で,どうしたいの?」という問いを投げかけ続けてくださったのかと思います.

ちなみに,第1志望に配属されたM君ですが,授業から抱いた教授や研究室の印象と研究室配属後に知ることになった教授や研究室の真の姿とのギャップに苦しんだ時期があったそうです.最終的に,M君は教授とも良い関係を築き,納得のいく研究室生活をおくれたそうですが,M君の事例から,授業の印象だけで研究室を選ぶのは間違いであることを学びました.相性は人によって異なりますし,授業が教員の研究や研究室の実態を表しているわけではありません.自分に適した研究室を選ぶためには,やはり自分が何をしたいのか,どうありたいのかをハッキリさせる必要があります.

学部生のときに配属された研究室には,学部生,修士課程,博士課程を通じて合計6年間在籍しました.当初希望していた研究室には配属されませんでしたが,この研究室に配属されて,本当に良かったと思っています.教授に与えられた課題をこなすだけでは,

  • ありたい姿・あるべき状態を自分で考え,それを実現するための課題を自ら解こうとする姿勢
  • 問題解決のために必要なことがあれば,その都度その場で学ぶ姿勢

は決して身につかなかったと思います.


コラム2:何を学ぶべきなのか?

多くの大学が就職予備校になってしまっている今日,大学で身につけるべきは「知識」ではなく「教養」だと思います.教養というと高学歴のインテリが身につけるものと思われるかもしれませんが,東大や京大を卒業した人でも教養のない人はいます.一方で,中卒で教養のある人もいます.

知識と教養は異なるものです.豊富な知識を持っていたとしても,それを使いこなせなければ意味がありません.ましてや,Google検索などを使って知識を外在化できるようになった今日,調べれば見つかる情報や知識を脳内ハードディスクに詰め込んだところで,それだけでは価値になりません.

僕が考える教養とは,自分の内にある知識や経験をもとに,自分の内外に起きている事柄に対して自分なりのストーリーを与える力 です.教養とは言い換えれば「知的肺活量」です.単なる物知りはクイズに答えることはできても,答えがない質問には答えられません.教養のある人は,答えを知らない問題に対しても,自分の内にある知識や経験と対応づけて自分なりの考えを出すことができるでしょう.大学入学以降,学生の皆さんは口酸っぱく言われ続けてきたと思いますが,社会には答えのない問題で溢れています.残念なことに,今日の社会は「用意された解答に正しく答えること,集団の空気に合わせることが善」という価値観が根付いており,自分なりの考えを出す知的訓練があまり行われていません.コロナ禍に象徴されるように,私たちは,今まで善(答え)だと信じていたものが突然変わったり無くなってしまう世に生きています.答えのない状況で自分なりの答えを出すためにも,教養(知的肺活量)が必要となります.

では,どうやったら知的肺活量を鍛えられるか.僕の答えは「知識を入れることから一旦離れ,じっくり考えてみる」です.こういったアプローチでは,答えがすぐに手に入らないので,辛い思いをします.しかし,考えようとしなければ,ストーリーを考える力は身につきません.考えることは時間はかかりますが,うーんうーんと唸ることが知的肺活量を鍛えるには絶対に必要となります.言うなれば,頭の筋トレです.

ショーペンハウエルは「読書について」の中で,以下のように述べています.

読書するとは,自分でものを考えずに,代わりに他人に考えてもらうことだ.他人の心の運びをなぞっているだけだ.(中略)おそろしくたくさん本を読んでいると,何も考えずに暇つぶしができて骨休みにはなるが,自分の頭で考える能力がしだいに失われていく.(中略)本を読んでも,自分の血となり肉となることができるのは,反芻し,じっくり考えたことだけだ.(中略)紙に書き記された思想は,砂地に残された歩行者の足跡以上のものではない.なるほど歩行者がたどった道は見える.だが,歩行者が道すがら何を見たかを知るには,読者が自分の目を用いなければならない.

「知識=教養」だと思っている方にはショッキングかもしれませんが,教養を身につけたいのであれば,本を多読することは一旦止めた方がよいと思います(当然のことながら,本を読まなくてもよい,と言っている訳では決してありません).


コラム3:何のために学ぶのか?

地方国立大学の教員になって,学生に教育することの意義について大いに悩みました.今でも答えを探しているところです.僕が目の前に対峙しているのは,素朴な地方大学生です.大学が就職予備校に成り下がってしまった今日,学びの目的が「就職に役立つ知識を身につけること」だと考える学生は少なくなさそうです.学生に対して「知識ではなく教養を身につけましょう.知的肺活量を鍛えましょう」と言ったところで,インテリの遠吠えだと思われても仕方がないです.

なぜ学ぶことが必要なのか?この問いに答えることができなければ,大学が教育機関として存在する意義がなくなってしまいます.僕が学生の皆さんにやって欲しいこと,それが知的肺活量を高めることであることは間違いありません.ですが,知的肺活量を高めることは手段であり,学びの目的ではありません.では,僕らは何のために学ぶのか?

僕が思う学ぶ目的は「自分の中のズレ,あるいは自分と自分の外の世界(外界)とのズレを認識し埋めるため」です.生きていれば,Googleで検索しても解決策が見つからないモヤモヤに遭遇します.自分の中の矛盾,自分と社会との矛盾.未知の現象,未知の人種,未知の文化,未知の価値観.これらのモヤモヤは,今の自分と対象とのギャップから生じるものです.こういったモヤモヤを解明・解消するためには,自分が持っている知識や価値観と照らし合わせ,自分自身をアップデートしながらギャップを埋める方法を考えなければなりません.

大学を卒業した後も,生きている限り,学ぶことが必要となります.学ぶことの目的が,良い会社に就職すること,給料が良い会社に就職すること,社会的賞賛を得ることであるならば,これら目的が達成された瞬間,学ぶことを止めてよいのでしょうか.大学卒業後には,なかなか答えが見つからないモヤモヤがたくさん降りかかってきます.あなたが変わらなくても周囲や社会が変化することで,あなたと世界の間にギャップが生まれます.また,ギャップを解消するためにあなたがアップデートされることで,また新たなギャップが生まれます.Google検索で答えが見つからないからといって右往左往しないためにも,自分の中に生じるギャップ,自分と自分の外に生じるギャップを認識し埋める(時には受容する)判断・行動すべく,常に知的肺活量を鍛えなければならない― 生きるということは,学び続けること.僕はそう思うのです.

研究室紹介用のページを公開

今年度も研究室配属の時期がやってきました.今年はまだ学生へのメッセージを書いていないのですが,研究室紹介イベントに関する最低限の告知はやっておく必要があるので,以下に記します.山本の研究室に関心のある学生さんは,以下のページを見てください.

山本研究室はどんなところ?(外部サイト)

600人規模のオンライン学術学会DEIM2020が開始

2020年3月2日〜4日にかけて,福島は郡山で開催が予定されていた国内学会DEIM2020.コロナウイルスの影響で,オフライン開催からオンライン開催に実施形態を変更.600人規模が集まる国内学会をオンライン開催するというのは,実に壮大な実験である(報道).

参加してみると,心配は杞憂であった.うちの研究室からは,

  • 村田百葉, 山本祐輔, 「SmileGlasses:笑顔形成を促進するARメガネ」
  • 鈴木雅貴, 齊藤史明, 山本祐輔,「確証バイアスとウェブ検索行動の関係分析」
  • 齊藤史明, 山本祐輔,「QAサイトにおける質問応答に着目した気づきを促す問いかけの分析」

の3件を発表.うち1件を今日発表したのだが,研究発表,質疑応答ともに問題なく行えた.たしかに

  • 会場の雰囲気が肌感覚で分からない,
  • 質疑コメントをしていいのか,挙手をするタイミングが分かりづらい
  • セッション後のオフライントークができない

などの問題はあるかもしれないが,運営側がそこまで気が回らないのは仕方がないだろう.これだけの規模のオフライン会議を初めて実施したのだから,今回の経験を次に活かすことでもっと素晴らしいオンライン学会にできると思う.

さて,今回のオンラインDEIM2020であるが,参加にあたって,運営側が「DEIM2020 オンライン開催 虎の巻」をまとめてくださっている.DEIMはデータ工学の学会で参加者は情報社会の発展に貢献しようとしているわけだから,今回の学会の知見をGitHub上のコンテンツに反映し,虎の巻を充実させることで,大規模オンライン学会の運営や参加方法がオープンソース化されたらかっこいいのになぁと思う.

2019年度の研究室配属学生が決定

研究室配属調整の結果,2019年度に山本の主宰する研究室に配属される3年生が決定しました.今年は行動情報学科から3名,情報社会学科から1名の学生が配属されることになりました.

2019年の後期から外国人の留学生が1名来る予定もあり,今年度後期から学生14名,教員1名の体制で研究室活動を行っていくことになります.

大変です.

研究室を検討されている学生さんへ(2019年度)

今年も研究室配属の季節がやってきました.山本にとっては静岡大学に来て3回目の研究室配属となります.昨年,一昨年の研究室選びでも述べてきましたが,研究室は大学の研究・教育活動の中心です.ところが,研究室によって研究教育のスタイル,生活スタイル,文化が大きく異なります.したがって,どこの研究室を選ぶかが学生の皆さんの

  • 研究室生活における精神的充実
  • 知識やスキル
  • 思考方法や人間力
  • 価値観の形成
  • 人生設計(就職先・進路の選び方)

に大きく影響します.「たかが研究室選び」と思わず真剣に考えてみてください.なお,友達が「 XX先生の研究室は良いと思う」と言うからといって,自分もその研究室を選ぶという選び方はやめましょう.理想とする研究室の姿は,選ぶ学生(および研究室の主宰者)の価値観によって異なります.後述する視点を参考に,自分が研究室に何を求めているのかを考えてみてください.その上で,山本の研究室への配属を希望するか否かどうかを考えてみてください.

以下では研究室選びのポイント,および山本祐輔が主宰する研究室のポイントをお伝えします.


本記事を読み進める前に

以下の質問に答えてみてください.当研究室を希望する学生で、3つ以上の質問に「はい」と答えた方.当研究室はあなたの希望に合わないと思われます.2つ以下の方.当研究室の文化にマッチする可能性があります.どちらの方も以下の記事を読み進めて,当研究室へ配属希望を出すかをじっくり検討してみてください.

質問リスト

  • できるだけ研究室に来ずに済むようにしたい
  • できるだけ研究活動に時間を割きたくない(週20時間 < 3コマ×5日)
  • できるだけ頭を使いたくない
  • できるだけ簡単な研究テーマに取り組みたい
  • 手取り足取り答えを教えてほしい
  • 目標を立ててそれに向かって努力をするということをしたくない
  • 研究を進めるための勉強はできるだけ避けたい
  • 英語論文を読むのはできるだけ避けたい
  • プログラミングはできるだけ避けたい

研究室選びのポイント

ここ2〜3年の研究室配属の様子を鑑みて,学生の皆さんに特に考えて欲しいと思った2,3点を研究室選びのポイントとして挙げます(他のポイントが気になる人は,「研究室を検討している学生のみなさんへ(2017年度2018年度)」をご覧ください).

大前提:楽をして卒業したいか vs. 研究活動を頑張ってみたいか?

みなさんは,研究室を「大卒という資格を得るための最後の試練の場」として考えているでしょうか?それとも「研究活動を通じて知識・スキルを身につける場,面白い発明・面白い発見にチャレンジする場」と考えているでしょうか?どちらを重視するかは,研究室選択を考える上で重要な羅針盤となります.

静岡大学に限った話ではありませんが,楽に卒業させてくれる研究室も世の中には存在しています.大学の存在が「就職に向けた大卒資格を得るためだけの場」として認識している人が多くなってきている今日において,「できるだけ効率的に大卒資格を得たい.そのためには楽な研究室に入りたい」と思うことは,不思議なことではありません.(研究室の主宰者が公にするかはともかく)楽に卒業したいという願いを叶えてくれる研究室はきっと存在するので,もし楽をして卒業したいというのであれば,先輩などを通じて情報を仕入れてみてください.ちなみに後述しますが,当研究室は楽ではありません.

研究室選びのポイント1:研究内容

まず一番に考えて欲しいのは,研究室が行っている研究の内容が自分の興味と合うかです.研究を真面目に行っている研究室であれば,研究室主宰者(当研究室であれば山本)が

  • どのような目的でどんな研究を行おうとしているか
  • 具体的にどのような研究プロジェクトが行われているのか

に関する情報を提供してくれるはずです.それを参考にしながら,「これは面白い」と思える研究を行っている研究室を探してみてください.卒論であれば約1年,修論であれば約2年は(嫌でも)学生が主体的に研究に取り組むことになります.ですので,たとえ研究室の雰囲気が自分にマッチングしていたとしても,自分が興味のある研究でなければ気力が続かないと思います.

研究室選びのポイント2:コアタイム

コアタイムとは,(授業時間を除いて)研究室に滞在するべき時間帯のことを指します.例えば,「月から金曜日の朝10時から夕方5時までは研究室にいてください」といったように,学生が研究室に滞在すべき時間が設定されている場合があります.コアタイムが設定されているかは研究室によります.また,コアタイムの内容も研究室によって様々です.例えば,コアタイムを厳格に決めている研究室もあれば,「1日7時間は研究室にいてください.ただし,昼の1時から3時の間さえ研究室に来てくれれば,あとの5時間はどの時間帯(例:夜中)に研究室来て作業してもらっても構わない」といった設定の仕方をしている研究室もありえます.もちろん,コアタイムがない研究室もあります.

コアタイムには時間を拘束されるというデメリットが存在しますが,以下のようなメリットも存在します:

  • 規則正しい生活を送ることができる
  • コアタイムさえ守れば,その他の活動については自由
  • (コアタイムには誰かが研究室にいるので)分からないことがあれば質問ができる

研究室選びのポイント3:学生の雰囲気

いったん研究室に配属されれば1年以上は同じ研究室で過ごすことになるので,研究室メンバー,特に学生の雰囲気は大事です.特に,研究時間内外で研究室メンバーとフランクなコミュニケーションがとれるかどうかは大事です.関連して,研究がうまく進まなかったときに気軽に相談できるか(後輩を指導してくれるか)なども大事な視点です.研究室を選ぶ際には,「学生が楽しそうにしているか」「先輩とのコミュニケーションはとりやすそうか」「 研究室生活は充実しているか」を確認するようにしましょう.

山本祐輔が主宰する研究室について

以下では,先の研究室選びのポイントに沿って,山本が主宰する研究室について記します.

研究の方向性について

1つの価値観に縛られた社会に未来はあるのでしょうか?価値観に縛られた社会はタコツボ化し,いずれはどん詰まりになり,前に進む力を失うことでしょう.既存の価値観では対応できない新たな問題が現れたとき,それを解決することはできないでしょう.また,価値観が固定化された社会は変化に乏しく,新鮮味・面白みにかけることでしょう.

活き活きとした未来をつくっていくために,現在の延長線上にある社会課題を解決していくことはもちろん重要です.しかし,僕はそれ以上に考えられうる未来のシナリオを増やすこと,すなわち「未来の多様性」を高めることが重要だと思っています.そのためには,未来をつくる人々,未来に生きる人々が変化・行動を起こすことに前向きになり,新たな価値観を生み出そうとするきっかけや環境が必要と考えます.

そこで,山本が主宰する研究室では以下のミッションを掲げて研究を行っています.

人々の思考の活性化,認知能力の拡張および前向きな態度・行動を促進する情報インタラクションデザインあるいはメディア表現に関する研究を行う

具体的には以下のような研究プロジェクトを行っています.

  • 批判的情報探索を行うための情報インタラクション
  • ウェブ情報の信ぴょう性
  • 認知的情報検索
  • 博物館・美術館の鑑賞体験を高めるための新しい情報インタラクション
  • 忘却するウェブ環境
  • ソーシャルデザイン × 情報インタラクション
  • 創作活動を活性化させる情報インタラクション

研究活動のキーワード

以下は,当研究室で行っている研究活動の「学問的/技術的バックグラウンド」です.

  • 情報学
    • 情報検索・情報推薦
    • 情報の信憑性
    • Human-computer Interaction
    • データマイニング,機械学習,統計的モデリング
    • ウェブサイエンス
    • 情報図書館学
  • 心理学
    • ヒューリスティックとバイアス
    • 説得とヤル気の科学
  • デザイン学
    • 不便益,仕掛学,ナッジ
    • 態度変容/行動変容

学生が行っている研究テーマ

これまで当研究室で学生が行ってきた研究テーマを以下に記します:

山本自身が筆頭で行っている研究プロジェクトの詳細については,山本の個人ウェブサイトをご覧ください.

研究活動の進め方

当研究室はがっつり研究をする研究室です.ガチです.以下ではどのように研究室活動を行っているかを記します.

研究テーマ

研究テーマは学生と相談しながら決めます.テーマ設定は比較的自由にできますし,学生が希望するなら教員から研究テーマを与えることも可能です.いずれにせよ,簡単に達成できるようなテーマは設定しません(例:すでに誰かが行っている研究を改良し精度をUPさせるような研究).ミッションに掲げたように,山本は未来社会の多様性を高めるべく,本気で「人々の思考の活性化,認知能力の拡張および前向きな態度・行動を促進する情報インタラクションデザインあるいはメディア表現に関する研究」を行おうとしています.チャレンジングなテーマを設定し,何か新しいことを世の中に出したい,と思う方はぜひ研究室に来てください.誰もやっていないことを研究するのは大変なことですが,達成したときは充実感がありますし,研究を通じてさまざまなスキルが磨かれます.なお,山本のスタンスとして,学生がスキルを磨き研究を進めるためであれば,サポートは惜しみません.求められれば積極的にサポートします.また,結果が出なかったとしても一生懸命やっている学生は評価します.

定例イベント

研究活動を進めるために,当研究室では以下のようなイベントを行っています.

  • 定例研究会:週2回,1回あたり2時間
  • ジャーナルクラブ(国際会議論文や和文学術論文誌を読んで、その内容紹介):週1回1時間
  • 学生グループミーティング:週1回,1回あたり1時間程度
  • プログラミング勉強会:週1回,1時間程度

また,年間を通じて他大学の研究室との合同研究会や学会発表を行っています.詳しいメニューについては「ある研究室の定例イベント & 年間スケジュール」をご参照ください.なお,土日・祝日,夏休み・春休みはきっちりと休みます.

コアタイムについて

今年度からは研究室にコアタイムを設ける予定です.いまのところ,月曜日から金曜日の13時〜17時をコアタイムとして設定する予定です.この時間帯は研究室に滞在してください(授業で研究室を離れることはOK).コアタイム中は研究に関連する活動を行ってもらいますが,やるべきことを済ませたら研究室で何をしてもらっても構いません.

※ コアタイムを設ける代わりに,時間帯を設定せずに週20時間は研究室に滞在することをルールとして設けることも検討しています(上記コアタイムとそう滞在時間はほぼ同じ).

大学院(修士課程)進学について

必須ではありませんが,特段の理由がないのであれば,大学院(修士課程)へ進学を推奨します(2017年度生は6名中3人が進学.2018年度生は6名中3人が進学予定).理由は以下の通りです:

  • 卒論で取り組んだ研究をより面白く深めることができる
  • 就職先の選択肢を増やしたり,より良い就職先を見つけることができる
  • 将来やりたいことを実現するためのスキル・思考力を身につけられる

修士課程に進んだ方がよい理由については,「大学院博士前期課程(いわゆる修士課程)進学のすすめ」にその詳細を記しています.

どんな学生が当研究室を希望しない方がよいか?

これまで記した文章を読んでいただくと,当研究室は研究を割と真面目にやっている研究室,いわゆる「ガチ研究室」であることが少しは分かっていただけたかと思います.ということで,楽に卒業したい学生は当研究室への配属を希望しないことを強く推奨します.楽に卒業したいとはどういうことかが自分でも判断がつかない人は,以下の質問に答えてみてください.3つ以上の質問に「はい」と答えた学生については,当研究室では「楽に卒業したい」という人と見なします.当研究室への配属希望申請はご遠慮ください.

質問リスト

  • できるだけ研究室に来ずに済むようにしたい
  • できるだけ研究活動に時間を割きたくない(週20時間 < 3コマ×5日)
  • できるだけ頭を使いたくない
  • できるだけ簡単な研究テーマに取り組みたい
  • 手取り足取り答えを教えてほしい
  • 目標を立ててそれに向かって努力をするということをしたくない
  • 研究を進めるための勉強はできるだけ避けたい
  • 英語論文を読むのはできるだけ避けたい
  • プログラミングはできるだけ避けたい

指導学生が行動情報学科長賞を受賞

静岡大学で指導している修士1年生の齊藤史明君,中野裕介君が,2019年度前期行動情報学科長賞を受賞しました.同君は2019年度データ工学と情報マネジメントシンポジウム(DEIM2019)において学生プレゼンテーション賞を受賞し,そのことが今回の賞の受賞につながりました.

齊藤君,中野君,おめでとう.

2019年度の卒業研究指導に向けて

DEIM2019をもって2018年度卒業生の卒論研究活動が終わった.また4月から2019年度生の卒論研究が始まる.

当然ではあるが,はじめて卒業研究に取り組む4年生は研究とは何か,卒業研究の合格基準は何か,そもそも卒業研究の目的は何かを知らない.昨年度は口頭では説明したがうまく理解してもらえたかどうか分からない.

この話は,学生には早い段階でしっかりと理解してもらうべきだと思い,「卒業研究を始める学部生へ」という記事を書いた.割ときつめに書いた箇所もあるが,この記事内容を踏まえた上で卒業研究に取り組んで欲しいな.

DEIM2019で指導学生プレゼンテーション賞を受賞

2019年3月4〜6日にかけて長崎県はハウステンボスで開催された第11回「データ工学と情報マネジメントに関するシンポジウム(DEIM2019)」にて,研究室で指導している学部生齊藤史明くんと中野裕介くんが学生プレゼンテーション賞を受賞しました.

齊藤くんは「文章表現の曖昧さ指摘によるウェブ情報精査の態度・行動促進」というテーマで,中野くんは「脚本の内容と構成要素に基づく映画印象推定」というテーマで研究発表しました.

DEIM2019で研究成果を発表

2019年3月4〜6日にかけて長崎県はハウステンボスで開催された第11回「データ工学と情報マネジメントに関するシンポジウム(DEIM2019)」にて,今年度の研究成果を発表しました.

発表内容は以下の通りです:

  • 梅田浩郎, 山本祐輔:笑えるウェブ情報検索のためのクエリ推薦第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.C7-2, March 2019.
  • 齊藤史明, 山本祐輔:文章表現の曖昧さ指摘によるウェブ情報精査の態度・行動促進第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.C2-2, March 2019 (学生プレゼンテーション賞).
  • 藤堂晶輝, 山本祐輔:情報の食わず嫌いを抑制する情報提示方法第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.G6-3, March 2019.
  • 中野裕介, 山本祐輔:脚本の内容と構成要素に基づく映画印象推定第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.I3-3, March 2019 (学生プレゼンテーション賞).
  • 堀内進次, 山本祐輔:珍スポット検索のためのランキング手法の検討第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.P1-141, March 2019.
  • 村西克仁, 山本祐輔:飲食店レビュー情報の集合知分析と意思決定支援第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.F3-1, March 2019.
  • ポチラッタナチャイクル・スパナット, 山本岳洋, 山本祐輔, 吉川正俊:文書の意見と信憑性がユーザの検索行動および信念の変化に与える影響の分析第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.C2-4, March 2019 (学生プレゼンテーション賞).
  • マハルジャンラビン, 白石晃一, 山本岳洋, 山本祐輔, 大島裕明:話題提供を行うための独居家族との「気配」共有システム第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.I6-5, March 2019.
  • 楊澤華, 山本祐輔, 山本岳洋, 神門典子, 大島裕明:博物館の展示物と見学者の興味を関連付ける情報の発見第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2019), pp.E4-3, March 2019.

研究室を検討している学生のみなさんへ(2018年度)

今年も研究室選びの時期がやってきました。このページは、2018年度後期に研究室配属される静岡大学情報学部3年生に向けてのメッセージです。研究活動あるいは研究室に対する山本の考え方をまとめてありますので、研究室選びの参考にしていただければ幸いです。

はじめに

学生のみなさんは研究活動あるいは研究室にどんなイメージを持っているでしょうか。配属されたい研究室はどんなところでしょうか。もしかして、こんな希望をお持ちですか?

  • 楽そうな研究室がよい
  • 勉強ができなくても何とかなる研究室がよい
  • 先生が優しそうな研究室がよい
  • 先生が手取り足取り何でも教えてくれる研究室がよい
  • ブラック研究室は嫌だ(注釈)

あらかじめお伝えしておきます。上のような要素を重視したい学生さんは、山本の研究室を選択肢から外した方が良いかもしれません。おそらく、学生さんも僕も不幸になります。ですので、そういう方はこれ以降のメッセージは読み飛ばしていただいて結構です。「いやいや、そんなことよりも大事なことがあるよ」とちょっとでも思った方はメッセージの続きを読んでください。「大学に入学したのはいいけど、これまで自分は一体何を勉強してきたのだろう?何か身に付いたことがあるんだろうか…?」「大学で勉強することの意義って結局何なのだろう」と思っている方、そういう方も以降のメッセージの前半だけでも読んでいただければ何かヒントが得られるかも知れません。長文ではありますが、時間があるときにご一読ください。

注:”ブラック研究室”の定義は人によって異なるため、僕の研究室がブラック研究室かどうかは一概には言えません。僕自身は自分の研究室運営のやり方はブラックだと思っていません。学生の意志を無視してひたすら膨大なタスクを与え続ける、拘束時間が長い、といったことはしませんので。ただし後述しますが、僕の研究室での卒業論文研究は幾分ハードかと思います。これまで「知的トレーニング」を受けたことのない学生にとって、自分で問題を設定し、自分で問題解決方法を考えることは体験したことのない苦しみでしょうから。

掲載項目

  1. 大学で学べること、学ぶべきこと
  2. 研究室選びは重要!
  3. 何をしている研究室なのか?
  4. 研究室の研究・教育方針
  5. 研究テーマの決め方 〜 山本研究室でできること
  6. 楽 or キツい?
  7. 山本研究室を選ぶデメリット
  8. 山本研究室を選ぶメリット

大学で学べること、学ぶべきこと

大学は何を学ぶところなのでしょうか?こう尋ねると、「専門分野についての知識やスキルを学ぶところでしょ」という回答が返ってきそうです。情報学部の学生さんでしたら、

  • 情報学に関する知識やスキルを学ぶところでしょ?
  • データベースとかAIとか情報処理に関する知識を学ぶところでしょ?
  • プログラミングを学ぶところでしょ?

という返事が返ってきそうです。みなさんにとっては「大学 = 授業」であり、授業といえば専門分野固有の知識やスキルについて話を聞くところという認識でしょうから、情報学部に関しては言えば、上記回答でも間違いではありません。では、ちょっとだけ質問を変えます。大学で最も学ぶべきことは何でしょうか?

大学で最も学ぶべきことは、データベース、AIといった情報処理の知識やプログラミングスキルではありません。こういった情報処理の知識やプログラミングを学びたいのであれば、世の中にはたくさん良書がありますし、最近ですとウェブ上にも良質なコンテンツがありますので、大学に来て学ぶ必要はありません。ご存知のとおり、大学教員が提供する授業は必ずしも分かりやすいとは言えませんので、出たくもない授業に出て知識を学習する時間を無駄にするようであれば、家や図書館で一人で勉強した方がよっぽどマシかもしれません。もっと踏み込んで言うならば、お客の要求を満たすような情報システムを開発するスキルを身につけたいのであれば、大学よりも専門学校へ行った方がはるかに実践的なトレーニングが受けられます。

改めて問います。大学では何を学び、何を身に付けるべきなのでしょうか?それは「問いを設定し、解決策を考える力」だと思います。企業の歯車として、上司から降ってくる解き方が決まっている仕事(ある程度の時間と知識、経験があればできること)を淡々とこなすだけであれば、問いを設定し、解決策を考える力は必要ないでしょう。問題を解くための知識とスキルがあればよいわけです。しかし、世の中では、解くべき問題がはっきりしていることはむしろ稀です。(スケール感は様々ですが)世の中をちょっとでも良くしたい、未来を創りたいといった場合は、進むべき道がはっきりしない or ない状況で問いを立て、問いを理解し、問いに対する解決策を考え出すことが必要となります。

「問いを設定し、解決策を考える力」はどうやったら身につくのでしょうか。これについては、一橋大学の楠木建先生が「大学での知的トレーニング:アタマがナマっている人へのメッセージ」という文書の中で述べられています。楠木先生は僕がいう「問いを設定し、解決策を考える力」を、コンセプチュアル・スキルと呼んでいます。そして、

  • 大学では、コンセプチュアル・スキルを鍛えるべきであること
  • コンセプチュアル・スキルのトレーニングは、大学以外の場所ではなかなか受けることができないこと
  • コンセプチュアル・スキルのトレーニングを積んできたか否かは、後にはっきりとした差として現れること

を述べられています。コンセプチュアル・スキルは誰しもが身に付けることができるが、そのためには時間をかけてトレーニングすることが必要とも述べられています。

僕も楠木先生の意見に同意です。そして、僕は大学研究室こそ、コンセプチュアル・スキルトレーニングを集中的に行えるほぼ唯一の場だと考えています。それゆえ「問いを設定し、解決策を考える力」という強力かつ汎用的な知的スキルを学ぶ場として、大学研究室は極めて重要な場といえます。

以上の理由より、山本の研究室では「問いを設定し、解決策を考える力」を鍛えることを非常に重視しています。そのことは、研究テーマの決め方、研究指導、研究室での活動に反映されています。ですので「問いを設定し、解決策を考える力」なんて自分には必要ないと思う人は、山本の研究室を希望リストに入れない方が良いでしょう。「問いを設定し、解決策を考える力」と聞いてちょっとでも興味あるいはひっかかりを感じた人は、引き続き本メッセージを読み進めてください。

研究室選びは重要!

「大学で学ぶべきこと」で述べたことを前提として、研究室選びを行う上で、僕なりのポイントを以下に記します。

静岡大学情報学部にはたくさんの研究室がありますが、研究テーマはもちろんのこと、研究室の研究・教育方針、イベントの充実度、文化、雰囲気、財政状況は、研究室によって様々です。(学部で卒業する場合)大学研究室で過ごす時間はたった1年半しかありませんが、どこの研究室を選ぶかが、大学生活の充実度、自分の成長、人生観などに大きく影響します。限られた時間と情報の中で研究室選びをするのは大変かと思いますが、十分に考えてみてください。このページを読んで何か聞きたいことがありましたら、遠慮なく山本にコンタクト(yamamoto あっと inf.shizuoka.ac.jp)をとってください。自分の希望や研究室の特徴を明確にするためにも、いろんな研究室を見比べることも大事です。

個人的意見ではありますが、研究室選びのポイントの例を以下に記します:

  • 研究室の研究内容
  • 卒業研究のテーマの決め方
  • 卒業研究の指導方針
  • 教員との相性
  • 教員の忙しさ
  • 研究室の雰囲気、先輩学生との相性
  • 研究室における学生の滞在率
  • イベントの充実度
  • 研究を進める上で必要となる学習のサポート体制
  • 研究室の財政状況
  • 就職実績

何をしている研究室なのか?

授業や静岡大学公式サイトでは「情報の信憑性」に焦点を当て話をすることが多いですが、山本研究室は「情報の信憑性」の研究しかしない研究室ではありません。では、何をテーマにしているか。山本の大きな興味関心は、

情報技術の進歩で便利な生活に慣れきってしまい、大事な何かを失ってしまっている人に「気づきを与えて前向きな態度/行動変化を促すにはどうすればよいか?そのための仕掛けを情報技術を使ってどう実現するか?どんな情報システム、サービス、メディアを設計すればよいか?」

です。このテーマを少しでも達成するために、僕自身はサブテーマとして

  • 情報の信憑性
  • 行動・態度変容の情報インタラクションデザイン
  • 気づき能力をアップさせる方法論

などを設定して研究しています。研究のアウトプットは様々です。仕掛けとして開発してきたものは、情報検索システム、アルゴリズム、アンケート・心理指標スキルアップのためのアナログツールなどが上げられます。仕掛けの対象となるユーザの行動分析、データマイニングなども行ってきました。

繰り返しますが、情報の信憑性のみを研究しているわけではありません。例えば、現在4年生が卒業論文執筆に向けて以下のような研究テーマを検討しています:

  • 人を笑わせる(面白い)情報の検索システム
  • 情報を精査する気にさせるブラウザ
  • B級・珍スポット検索
  • オンライン上の商品・サービスに関する誇張評価広告の発見
  • 人間-機械の協調作業による小説の半自動的創作システム
  • 情報の食わず嫌い・流し読みを防ぐ情報提示手法
  • 人文・社会科学系分野における学術成果創成メカニズム
  • 集合知の分析による芸術が社会に与える影響の分析

研究のやりかた

研究とは「新しい仮説(クレーム)を立て、その正しさを検証する」行為です(参考:「研究法」について)。

仮説の立て方にも様々なタイプがあります:

  • 既存システムの問題点を解決したり、効率や精度を高めるための方法論を考える研究(問題解決型研究)
  • みんなが気づいていない新しい問題・課題、世界観を提案する研究(問題発見型研究)

また、仮説を確かめる方法にも様々なタイプがあります:

  • プロトタイプ(仮説が反映された仮のシステム、サービス、モノ、方法論)を使った実験を行い、仮説の検証を行うアプローチ
  • 理論を使って仮説の正しさを証明するアプローチ
  • 調査、シミュレーション

など、上で述べたタイプ分けを踏まえると、山本は冒頭で述べたテーマを実現するために、

  • みんなが気づいていない新しい問題・課題、世界観を提案し、
  • それを確かめるためのプロトタイプを使った実験を行う

というやり方を採っていると言えます。また、冒頭で述べたテーマ、サブテーマを実現するためには、色々な技術や知見を組み合わせる必要があります。ですので、情報学をベースにはしていますが、それに拘らず色々な分野の知見技術を組み合わせて研究を行っています。

研究活動に関連するキーワード

研究分野や専門性で研究室選びを考えたいという学生もいると思いますので、山本がこれまで行ってきたこと、これから行いたいことに関連する内容を、あえて専門分野やキーワードに落としてみました。以下にそれを記します(分かりづらいと思われるものには関連する学会やウェブページ、書籍へのリンクを張りました):

専門分野

情報検索、ウェブマイニング、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)

キーワード

検索エンジン、データマイニング、機械学習、情報デザイン、説得工学、情報の信憑性、信頼、ヒューリスティックとバイアス、仕掛学、不便益、Fun Theory、ゲーミフィケーション、Visual Thinking Strategy、人と情報のエコシステム、デジタルデトックス、reflective design、critical design

研究室の研究・教育方針

学生のみなさんには「スゴい研究をすること」よりも「(スゴいかどうかさておき)研究を通じて自分を鍛えること。特に問いを設定するスキルを鍛えること」に主眼を置いた研究活動に取り組んでほしいなと思っています。

すべての学生が研究者になりたいわけではありません(教員、研究者の多くは、学生のみなさんに研究者になって活躍して欲しいと思っていますが…)。多くの学生は大学を卒業した後は企業に就職します。大学で研究活動を行う期間は、学部で卒業する人なら1年半、修士で卒業する人なら3年半です。そんな短い期間で、研究経験が乏しい学生にスゴい研究成果を出すことを要求するのは酷な話です。一方で、研究活動は、問題発見能力、問題解決能力(知的スキル)、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力など、社会で活躍するための力(社会人基礎力)を伸ばすのにうってつけのツールであったりします。したがって、研究者になりたい学生も就職する学生も、卒業後に社会で活躍できる力をつけてもらうためにも、研究を通じて知的スキル、社会人基礎力を磨いてもらえるような研究室運営をしているつもりです。

もちろん、スゴい研究を一緒にできれば嬉しいです。僕自身はスゴい研究をしたいと思っています。しかし、上で述べたように、スゴい研究をすることを研究者と同じレベルで学生に求めると、研究者になりたいわけではない学生は辛い思いをすることになるしょう。研究室運営、学生の教育に対しての考え方は人それぞれですが、「研究を通じて知的スキル、社会人基礎力を磨いてもらうこと」が、結果的に「スゴい研究が生まれること」につながると信じています。

研究テーマの決め方 〜 山本研でできること

研究室に入ったら何を研究するのか、できるのか?研究室選びにおいて、研究テーマは重要な判断指標のひとつですよね。研究テーマで山本研を選ぶ場合、自分の興味関心が「何を研究している研究室なのか?」で説明した内容のどこかに関連しているかを確認してください。山本自身の興味関心や研究テーマに関心があればOKです。もし山本自身の興味関心や研究テーマに直接関心がなくても「研究活動に関連するキーワード」のどれかに関心があれば、それもOKです。例えば「情報の信憑性は別に興味はないけど、情報検索システムは作ってみたいんだよね〜」という場合でもOKです。

研究室が決まったら、研究テーマはどのように決めるのか。研究テーマの決め方は研究室によって様々です。教員がテーマを決める研究室もありますし、学生にテーマを考えてもらう研究室もあります。まったく新しい研究テーマに取り組んでもらう場合もあれば、これまで研究室で行ってきた研究テーマを引き継いでもらうこともあります。

では、山本研究室はどうか?昨年度は学生主体でテーマを決めてきました。具体的には、

  • 学生の興味関心を聞きながら、
  • それに合いそうなテーマを教員側からいくつか提案し、
  • 気になるものがあればそれを修正しながらテーマを決定する

という方針で進めました。今年度は昨年度のやり方を踏襲しつつも、僕がいくつかテーマを用意して、その中から選ぶというオプションも考えています。もちろん、学生側からピンポイントで「こんなテーマをやりたい」と提案してもらっても構いません。むしろ大歓迎です。研究を進めるうえで、個人のモチベーションは重視するべきことの一つですから。

楽 or キツい?

研究はテストとは異なり、答えがない or 答えが分からない問題を扱います。学生の皆さんは、これまでの学校生活において、答えがない問題について考える機会はあまりなかったと思います。研究では答えは自分で探す必要がありますし、場合によっては答えを見つける方法すら自分で作る必要があります。研究経験の乏しい学生にとっては、卒業研究はストレスを感じる活動になることでしょう(逆に、誰も答えを知らないので、好き勝手に色々できるという醍醐味があります)。そういう意味では、どこの研究室に配属されても、楽すぎることはないと覚悟してください。誰でも必ず一度は何らかの試練が訪れることでしょう。

研究活動は大学の卒業要件の1つです。また、「研究室の研究・教育方針」でも触れたように、山本研では「研究を通じて知的スキルや社会人基礎力を鍛える」ことを重視しています。ですので、山本研究室が楽かキツいかと問われれば、楽ではないと答えます。とは言っても、スパルタ教育をしたり、結果が出ないからといって理不尽にキレたり… ということはしません。「研究室に入って色々学びたいんです」「社会に出ても問題ない能力を身につけたいんです」という気持ちがあれば、適度に自分に負荷をかけながら充実した研究室生活をおくってもらえると思います。

山本研究室を選ぶデメリット

当研究室を選ぶ最大のデメリットは、研究室に先輩学生が少ない、研究室の歴史が浅いことかと思います。僕の研究室は設立して2年目で、現在学生は4年生が6名しかいません。一般的に、大学研究室には教員スタッフや秘書さん以外に、学部生や大学院生がいます。教員は講義や学内の会議、出張等で研究室にいないこともあるので、必然的に学生が中心になって研究室生活が展開されます。自分の研究、就職活動、人間関係など,何か相談したことがあった時、まず頼るのは先輩学生です。研究室のイベントを企画・運営するのも、ふつうは先輩学生です。ところが、山本研究室にはみなさんの先輩となり得るのは6名の4年生だけです。歴史が浅く、研究室の文化や環境も発展途上です。OB/OGもいませんので、就職活動で得られる情報も他研究室よりも少ないかも知れません。これが山本研究室を選ぶ際の最大のデメリットになりえるでしょう。

山本研究室を選ぶメリット

先輩が少ない、研究室の歴史が浅いことを補うメリットとしては、僕は(他の忙しい先生方に比べ)時間的リソースに比較的余裕があるということです。研究の経験が乏しい学生が研究をうまく進めていくためには、教員(研究者)の知恵・スキルをうまく使うことが重要となります。教員が忙しいと学生と接する時間が少なくなります。教員と接する時間が少なくなると、何をしたらよいか分からない学生は不幸になる可能性が高いです(学部生の時の僕がそうでした)。幸い、まだ山本は時間的余裕があります。研究室に先輩学生がいないので、学生一人あたりにかけられるリソース(時間、研究費etc)が多いこともプラスに働くかもしれません。

上記以外で考えられる山本研究室を選ぶメリットを以下に記します:

  • スタッフ(山本)が比較的若く、コミュニケーションがとりやすい
  • 山本研究室2期生として、発展途上である研究室の文化や環境、雰囲気を作ることに関われる