2017年7月7日、8日に京都大学百周年時計台記念館において開催された「第10回Webインテリジェンスとインタラクション研究会」で研究発表を行いました。タイトルは「批判的情報検索を促進するクエリプライミング」です。
以下に発表資料を公開します。
気づきの情報インタラクションデザインの研究をしている人
2017年7月7日、8日に京都大学百周年時計台記念館において開催された「第10回Webインテリジェンスとインタラクション研究会」で研究発表を行いました。タイトルは「批判的情報検索を促進するクエリプライミング」です。
以下に発表資料を公開します。
ここ1ヶ月くらい不便益について考えてみてはモヤモヤしている。自分なりにある程度考えるまでは不便益本は読まないでおこうと思っていたのだが、どうもモヤモヤが取れないので「不便から生まれるデザイン」を読んでみた。やっぱりモヤモヤが残った。ここまできたらもはや解禁ということで、川上浩司さんの不便益本の2冊目「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?」を読んでみた。
前作では、不便益という概念をまとめるために試行錯誤されている感が本全体から伝わってきたが、本作はコラム・エッセイ的要素が削られ、ずいぶんと不便益が整理された印象を受けた(文章も平易になった)。おかげで僕の頭の中も大分整理することができた。
以下は本作のメモを記す。
Continue reading “ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?”
行動や態度変容を促すデザインのヒントを考えていたときに、たまたま出会ったのが川上浩司さんが提唱されている「不便益デザイン」という考え方。不便益とは「不便がもたらす効用」を意味する。「乗り物を使った方が楽だが、歩いてみると乗り物に乗っていたときには気づかなかったものを発見できた」など、不便だと思われていることもやりよう、実は良いこともあるのではというのが不便益である。この不便益の考え方をもちいて「豊かな」モノやサービスを作るデザイン手法を川上浩司さんは研究されている。
態度・行動変容のアイデアを生み出すには、常識的な考え方だけでなく不便益のような別の角度の考え方が必要だと思っていた。また「便利を追求することで、実は失っているものがあるのでは」「便利ではなく豊かさを実現するためのデザイン手法は何か」という考え方は、僕の問題意識と通ずるところがあった。
ということで、「不便から生まれるデザイン〜工学に活かす常識を越えた発想」を読んでみた。以下はその際のメモである。
上の写真のように、街を歩いているとあれっと思うところに小さな鳥居が設けられていることがある。これ、「神聖な場所で悪い行いをしてはいけない」という感情を抱かせることで、立ち小便やゴミのポイ捨てを防ぐ工夫だそうだ。
このように、ある仕組みを入れることで、本人が意識しているか否かにかかわらず、人の行動を自然と違う方向に向かわせる方法を「仕掛け」と呼び、仕掛学を研究されている方がいる(松村真宏さん@大阪大学)。
この仕掛け学、僕がやろうとしている気づきの情報インタラクションデザインにも非常に関係があるので、松村真宏さん著「仕掛学〜人を動かすアイデアの作り方」を読んでみた。以下、簡単なメモを記しておく。
2017年度情報学総論(山本担当分、6月21日、23日分「信頼性と情報システム」)の講義資料を公開します。講義資料をPC/Macで見たい方は、以下をご覧ください。
情報学の分野で情報の信憑性を調べていると、必ず名前が出てくるのはスタンフォード大学のB.J. Fogg氏。学生時代はFogg氏の論文や書籍を読んでは信憑性に関する理解を深めてきた。
信憑性あるいは信頼性に関する文献はいろいろある。このトピックに関する研究は、50年以上前に心理学やコミュニケーションの分野から始まった。一方、情報の信憑性やウェブサイトの信頼性に関しては、Fogg氏の研究にまず当たるのが良いと思う。どんな知見があるか手っ取り早く知りたい場合、Fogg氏の著作「実験心理学が教える人を動かすテクノロジ」を読むのが良いと思う。
以下は「実験心理学が教える人を動かすテクノロジ」の第6章「信頼とコンピュータ」を簡単にまとめたものである(一部、別のソースからの引用も入れている)。 Continue reading “信頼性とコンピュータ”