2017年9月22日(金)に、秋田市はぎわい交流館 AUにて開催された「東北地区大学図書館協議会 第72回総会」で招待講演を行ってきました。
依頼をいただいたときは、「図書館の専門家でもない僕がなぜ招待されるのか」と疑問に思いましたが、URAと研究者の両方の経験を持っているとのことでお声がかかったようです。
当日の発表資料は以下で閲覧することが可能です。多少なりとも図書館や大学の研究推進に参考になれば幸いです。
気づきの情報インタラクションデザインの研究をしている人
2017年9月22日(金)に、秋田市はぎわい交流館 AUにて開催された「東北地区大学図書館協議会 第72回総会」で招待講演を行ってきました。
依頼をいただいたときは、「図書館の専門家でもない僕がなぜ招待されるのか」と疑問に思いましたが、URAと研究者の両方の経験を持っているとのことでお声がかかったようです。
当日の発表資料は以下で閲覧することが可能です。多少なりとも図書館や大学の研究推進に参考になれば幸いです。
連休をまったり過ごしていると、妻の職場から妻に電話がかかってきた。「浜松市に当たり屋集団が来ているから気をつけてください」とのことだった。てっきり仕事の電話かと思っていたのに、仕事とはまったく関係のない内容だったから拍子抜けだった。こんな内容をなぜわざわざ職場が連絡してくるのかに関しても違和感を覚えたが、いかんせん内容が胡散臭い。情報ソースについても不明。そもそもドライブレコーダーがある今日、当たり屋なんて仕事になるのか。
すぐさま浜松市ホームページや警察のホームページを見たが、何も情報はない。Twitterで検索してみると、「浜松市に当たり屋が来てるから気をつけて」的なツイートが散見された。危険なナンバープレートの一覧が記された怪文書の画像もアップされている。ますます胡散臭い。
ウェブ検索で当たり屋を調査してみた。どうやら昔からあるデマ情報だそうだ。80、90年代年代に出回ったデマらしい。案の定、怪文書の内容もよく似たものだった。なぜ、今このタイミングでこのデマ情報が流れるのか、発信源はどこだったのかだろうか。立命館大学サトウタツヤさんの調査によると、この当たり屋デマ情報は数年に一回程度発生しているそうだ(サトウタツヤさんのHPの見た目が良い。見た目で判断するな、というメッセージを勝手に受け取りました)。
今回の当たり屋情報が最終的にTrueかFalseなのかは分からないが、いつの時代も変わらず、人はデマっぽい情報に振り回されてしまうのかと思うと、どっと疲れた。これだけインターネットが発達しているのだから、すぐに調べられるはずなのに… やっぱり情報を読み解く力は向上していないのか。今も昔もそう変わらないのか。それでいて、インターネットの利用は拡大しているから、余計にタチが悪い。根深い、根深い。
追伸:
今朝浜松市のホームページを確認したら、「当たり屋情報については浜松市では把握していない」という通知が出ていた。
2017年7月7日、8日に京都大学百周年時計台記念館において開催された「第10回Webインテリジェンスとインタラクション研究会」で研究発表を行いました。タイトルは「批判的情報検索を促進するクエリプライミング」です。
以下に発表資料を公開します。
たまたまD.A. Norman氏が記した”Human-Centered Design Considered Harmful”(日本語訳はコチラ)という記事を見かけた。最近デザインについて考えることが多かったし、個人的に「人間中心設計」には複雑な思いがあったので読んでみた。 Continue reading “有害な人間中心デザイン”
ここ1ヶ月くらい不便益について考えてみてはモヤモヤしている。自分なりにある程度考えるまでは不便益本は読まないでおこうと思っていたのだが、どうもモヤモヤが取れないので「不便から生まれるデザイン」を読んでみた。やっぱりモヤモヤが残った。ここまできたらもはや解禁ということで、川上浩司さんの不便益本の2冊目「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?」を読んでみた。
前作では、不便益という概念をまとめるために試行錯誤されている感が本全体から伝わってきたが、本作はコラム・エッセイ的要素が削られ、ずいぶんと不便益が整理された印象を受けた(文章も平易になった)。おかげで僕の頭の中も大分整理することができた。
以下は本作のメモを記す。
Continue reading “ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?”
行動や態度変容を促すデザインのヒントを考えていたときに、たまたま出会ったのが川上浩司さんが提唱されている「不便益デザイン」という考え方。不便益とは「不便がもたらす効用」を意味する。「乗り物を使った方が楽だが、歩いてみると乗り物に乗っていたときには気づかなかったものを発見できた」など、不便だと思われていることもやりよう、実は良いこともあるのではというのが不便益である。この不便益の考え方をもちいて「豊かな」モノやサービスを作るデザイン手法を川上浩司さんは研究されている。
態度・行動変容のアイデアを生み出すには、常識的な考え方だけでなく不便益のような別の角度の考え方が必要だと思っていた。また「便利を追求することで、実は失っているものがあるのでは」「便利ではなく豊かさを実現するためのデザイン手法は何か」という考え方は、僕の問題意識と通ずるところがあった。
ということで、「不便から生まれるデザイン〜工学に活かす常識を越えた発想」を読んでみた。以下はその際のメモである。
上の写真のように、街を歩いているとあれっと思うところに小さな鳥居が設けられていることがある。これ、「神聖な場所で悪い行いをしてはいけない」という感情を抱かせることで、立ち小便やゴミのポイ捨てを防ぐ工夫だそうだ。
このように、ある仕組みを入れることで、本人が意識しているか否かにかかわらず、人の行動を自然と違う方向に向かわせる方法を「仕掛け」と呼び、仕掛学を研究されている方がいる(松村真宏さん@大阪大学)。
この仕掛け学、僕がやろうとしている気づきの情報インタラクションデザインにも非常に関係があるので、松村真宏さん著「仕掛学〜人を動かすアイデアの作り方」を読んでみた。以下、簡単なメモを記しておく。
2017年度情報学総論(山本担当分、6月21日、23日分「信頼性と情報システム」)の講義資料を公開します。講義資料をPC/Macで見たい方は、以下をご覧ください。
2017年度情報学応用論(山本担当分、5月22日、6月22日分「ウェブ情報の信憑性」)の講義資料を公開します。講義資料をPC/Macで見たい方は、以下をご覧ください。