大学の電灯の草むらの中に,錆びた杭のようなものが埋もれていた.まとまった数の杭が向きを揃えて置かれていることを踏まえると,捨てられたわけではないようである.
ここで何があったかを思い返してみた.学期の始まりには立て看板が立っていたような気がするので,それを固定するために使われたのかもしれない.期間は空くが,立て看板は定期的に立てられるので,毎回の使用したらここに杭を置いては次回使うようにしているのだろうか.
すでに草がけっこう生えているが,夏が来ると来ると結構な量の草が生えてくる.毎年どなたかが草刈りをしてくださっているが,草刈りのタイミングでも杭が片付けられていないことを踏まえると,ここに杭を放置することはここを管理する人々にとっては公然の秘密なのかもしれない.