研究室は研究を行うところだから就職希望の人間にとっては研究以外のことを研究室から学ぶことない,と思っている学生は少なくない気がする.「研究室は研究を行うところである」というのは間違えではないと思う.でも,研究以外のこと学べないというのは言い過ぎだし,むしろ機会損失をしていると思う.
経営理論,マーケティングを学ぶみたいにそもそも研究室で学ぶことができないものはあるけれども,いわゆる社会人基礎力みたいなものは研究室でも学べると僕は信じてる.というか,社会へ飛び出す前の最後の学びの場としての研究室だからこそ研究だけでなく社会に出るための基礎力を養うべきだと思う.以下学べること:
- ロジカルシンキング from
- 研究の問題整理
- 課題のブレイクダウン
- 研究発表の構成作り
- 抽象化、構造化 from
- 研究の整理
- プレゼンテーション能力 from
- 研究発表のスライド作り
- 研究発表
- コメント力 from
- 研究会(ゼミ)などでの質問
- チームで働く力 from
- 実験協力、議論
- 挨拶,電話のマナー,コミュニケーション能力 from
- 研究室での挨拶
- 研究室で電話を取る
- 先輩・後輩・教員との積極的なコミュニケーション
- 国語力,英語力 from
- 論文執筆
- メールの書き方,議事録のまとめ方 from
- 研究室で使うメール
- ミーティングで積極的に議事録を取る
就職のために研究室では学ぶことがない,というのは非常にもったいない.研究室でも十分に社会に出るための基礎力は学べるのだ.どんな環境でも積極的に学び自分を磨こうという意志がなければ,研究室の外に学びに行ってもそんなに得るものはない.結局のところ,成長できるかは自分の意志に係っている.
研究室でも学べることはたくさんあるので,考え方を変えてみよう.そうすれば研究とも楽しくつきあえるはず.