自分の行動や言動,考えをゆっくり振り返る(内省)することでこそ,自分が本当にしたいこと・するべきことを見つけられるのではないか.じっくりと時間をかけて対象と接することでこそ,人は「考える力」や「創造性」を発揮・鍛錬できるのではないか.私たちの研究室では,Slow Informaticsというコンセプトのもと,情報技術による自動化・効率化が進む社会において,人々に気づきを与え,じっくりと情報処理を行う機会を提供する情報インタラクション技術や方法論について研究開発を行っています.具体的には,以下のテーマを軸として研究を行っております:
- 先入観に囚われない,注意深い情報探索
- クリエイティブな作業・知識獲得活動を刺激する情報インタラクション
- 内省・集中・共感のための情報インタラクション
- じっくりとした活動を行うための精神的健康の促進
Slow Informaticsの研究開発には,分野横断的なアプローチが求められます.私たちの研究室では,情報検索,データマイニングや機械学習,HCI,ウェブサイエンスといった情報学の知見に加え,心理学,説得工学(行動変容技術),行動経済学といった分野の知見を取り入れながら研究を進めています.
これまで研究開発してきた代表的なプロジェクトについては,研究ポートフォリオからご覧ください.