ホテルで洗面所に行くと時々遭遇するのが,写真のような洗面台.蛇口から注ぎ出る水に手をさらそうとすると,思ったよりも蛇口が奥側にあり,受け皿の奥の方で手を洗うことになる.結果,弾かれた水が受け皿の外側に飛び散ってしまう(というか,水を外に出してしまう).そのため,受け皿の外側に水が出ないように手を洗おうとするだが,なぜそんな努力をしないといけないのか,残念な気持ちになる.水が飛び散らないようにするためか,蛇口によってはは背が低く作られているものがあるが,蛇口の位置が遠くかつ低い場合かなり手が洗いにくい.
洗面台の設計者は,なぜこのような蛇口の配置にしたのだろうか?蛇口がもう少し内側にあれば,受け皿の内側で手を洗えるので,水が飛び散らなくてもすむ.さすがに何も考えずに洗面台を設計したわけではないだろうから,何か意図はあるのだろう.
あり得そうなのが,受け皿を広く使えるようにするため.蛇口を極力端に持ってくることで,受け皿の上で手を動かせる領域が広くなる.コップや洗濯物を洗うには,蛇口のパイプは邪魔にならない方がよいかもしれない…
仮にこの説が正しいとしたら,個人的には手の洗いやすさを重視してほしい.洗面台の使用目的はまず手を洗うことだと思うから.受け皿の使用可能領域を広げるならば,蛇口の位置を奥にするアプローチではなく,蛇口の位置を高くするアプローチもあるだろうに.もちろん蛇口の位置を高くすると,水が撥ねやすくなりそうだが,そもそも写真のような洗面台でも水を外に出してしまうのだから,蛇口の位置を最適化する余地は十分にあると思う.