学会での研究発表のために,修士1年生の齊藤君とともに香港に来た.バンケットが終了後時間があったため,ホテルの周りをぶらぶらしてみた.
昨年の12月の選挙を終えてから,香港は平穏を取り戻したようだ.とはいえ街を歩いていると,ところどころに「香港革命時代」「反抗」といった文字が壁に書かれているのを見かけ,この地でデモが本当にあったことを感じさせられた.
ネイザンロードまで来たので,かの有名な重慶大厦の前まで行ってみた.今の重慶大厦は外装だけ見れば,キレイなビルに見える.沢木耕太郎さんの深夜特急で描かれたような,ボロボロで味のある建物の姿はない.でも,入り口にたむろする怪しげなインド人に「ハッパあるよー」と声をかけられると,ああ,姿は変わってもチョンキンマンションの怪しさは健在だと感じた.