【Credibility for the 21st Century】4. 情報ソースの信憑性

情報ソースの信憑性の定義

  • 情報ソースの信憑性の定義:「メッセージの発信する人間を信用するかに関する受け手側の判断」(O’Keefe 1990, Wilson & Sherrell 1993)
  • 情報ソースの信憑性に関する研究は1940年代に始まった.情報ソースの信憑性は説得力のある話者の特性として研究が進められた.
    • 信憑性は第2次世界大戦中に生まれた学問である.アメリカ合衆国政府は,大衆の戦争に対する支持を得るための方法として信憑性に着目.
    • Carl Hovland @Yale大学が「説得理論」の構築を目指し,コミュニケーションと態度変容に関する研究をスタート.

Hovlandの情報ソースの信憑性に関する研究

  • 情報ソースの信憑性を話者の専門性(expertise)と信頼性(trustworthiness)の観点から定義(Hovland, Janis & Kelley 1953).
    • 専門性:あるトピックに関する真実を理解・判断するための話者の能力
    • 信頼性:あるトピックに関する真実を語るときの話者の正直さ
  • 情報ソースの信憑性は,情報の受け手によって認知される特性であるとして研究されてきた.

参考文献

  • O’Keefe, D. J. (1990): Persuasion: Theory and research. Newbury Park, CA: Sage.
  • Wilson, E. J. & Sherrell, D. L. (1993):  Source effectes in communication and persuasion research: A meta-analysis of effect size. Journal of Academy of marketing Science, 21, 101-112.
  • Hovland, C. I., Janis, I. L., & Kelley, J. J. (1953): Communication and persuasion. New Haven, CT: Yale University Press.

 

出典

Credibility in the 21st century: Integrating perspectives on source, message, and media credibility in the contemporary media
Authors: A. Flanagin, M.J. Metzger, K. Eyal, D.R. Lemus
Communication Yearbook 27 (2003)

 

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