読点(、)の打ち方

卒論をチェックしていると,学生の読点の打ち方が気になる.読点が適切に使われていないと,大変読みづらい.

ところで,句読点は小学校の国語の授業で習いはしたが,文章を書く上での効果的な使い方について,ちゃんと習った記憶がない.文章作成技術に関する書籍を2,3冊読んでみたが,読点の使い方についてまとめてくれているものが見つからなかった.

この度「分かりやすい公用文の書き方(礒崎陽輔著)」の中で,句読点の使い方についてまとめられていることを発見.今後のために,僕なりに注意したい(注意して欲しい)読点の打ち方をここにまとめておく.

なお,磯崎氏曰く,句読点の使い方については,旧文部省がまとめた「区切り符号の使い方」が現在まで拠り所となっているそうだ.磯崎氏の書籍には,このまとめを踏まえつつ,自身の公用文作成・指導経験をもとに,分かりやすい公用文の作成ルールをまとめられている.


大原則:読点は,文を読みやすくするために打つ

読点の打ち方には,絶対のルールは存在しない.読みやすく分かりやすい文を書くために必要であれば,それに応じて読点を打つことができる.

読点ルール集

ルール1:単文では,主語の後に読点を打つ

  • 修正前:私は静岡大学の情報学部で教員として働いている.
  • 修正後:私は,静岡大学の情報学部で教員として働いている.

ルール2:主題を表す助詞のついた文節など,主語に準ずる場合もルール1を適用する

  • 修正前:新しい研究テーマについては配属後数週間以内にその骨子をまとめる必要がある.
  • 修正後:新しい研究テーマについては,配属後数週間以内にその骨子をまとめる必要がある.

残り13ルールについてはコチラから確認できます.

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