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博士論文公聴会が終わりました

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報告がちょうど1週間ほど遅れましたが,2011年2月9日に僕の博士論文「ウェブ情報の信憑性分析に関する研究」の公聴会発表が終わりました.朝9時からの発表だったので,見に来られる方は10人くらい,せいぜい審査委員の先生方と研究室の教員と博士学生数人だろうと思っていました.ところが僕の予想に反して,20人以上は来てくださった.研究室外の方も来てくださったのでとても嬉しかったです.来てくださった皆様,僕の拙い発表を見に来てくださって本当にありがとうございます.

 

学位審査の結果ですが,おかげさまで無事合格させて頂けました.何もかも終わった感があり,一気に脱力しました.とりあえず「良かった」の一言に尽きます.

 

最後に… 僕は一人で研究できるほどの研究者としての素質はありません.正直かなり微妙だと思います.正数学的に頭が切れるわけでもないし,すばらしいアイデアをポンポンと思いつく発想力もないです.話を整理したり抽象化したりする力も乏しいです.理解能力に関しては本当に悲しいくらいありません. そんな僕でも最後まで諦めずに研究を続け無事公聴会を終えることができたのは,色んな人が色んな面から僕を助けてくれたからだと思っています.みなさん,本当にありがとうございました.

 

※ 公聴会に用いたスライド,博士論文はコチラのページで閲覧することができるようにしました.

【博士論文】ウェブ情報の信憑性分析

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タイトル

ウェブ情報の信憑性分析(論文をダウンロード

発表場所(日時)

京都大学大学院情報学研究科(2011/2/9)

アブストラクト

本研究では,玉石混淆のウェブにおいてユーザが安心してウェブ情報の検索・閲覧を行うために,社会心理学分野における信憑性の基礎理論と情報検索分野における検索・データマイニング技術を横断し,信憑性指向の情報検索・閲覧のための信憑性分析に関して以下の 3 つのトピックに焦点を当てて議論を行う.

データ対間の関係分析に基づくウェブ情報の信憑性評価

ウェブ情報の種類や評価観点によって異なる信憑性を集合的アプローチによって評価するための汎用モデルについて論じる.提案モデルでは,任意の観点からウェブ情報の信憑性を評価するために,評価対象であるウェブ情報をデータ対として表現し,関連するデータ対間のサポート関係の強さを分析する.このとき,「Supportive なデータ対を多く持つデータ対は信憑 性が高い」という仮説のもと,データ対として表現されたウェブ情報の信憑性評価を行う.信憑性の評価観点に応じてデータ対の構成,データ対間のサポート関係の定義を行うことで様々なウェブ情報の信憑性を評価することが可能となる.

ユーザの信憑性判断モデルの推定によるウェブ検索結果の最適化

情報の信憑性の判断基準はユーザによって異なる.2つ目の研究トピック では,ユーザの検索結果に対する信憑性フィードバック情報をもとにユー ザの信憑性判断モデルを推定し,それを用いてウェブ検索結果を再ランキ ングするシステムについて論じる.提案システムでは,ウェブ検索結果を信憑性の主要な判断指標ごとにスコアリングする.提案システムによって,ユーザは自身の信憑性判断指標に応じて,信憑性の高いページを大量のウェブページの中から効率よく検索することが可能となる.

ウェブ情報の集約による不確かなファクト型知識の信憑性判断支援

不確かなファクト型知識の信憑性を判断するための情報をウェブ情報の集約によって収集することでユーザの信憑性判断を支援するシステムについ て論じる.提案システムでは,信憑性検証対象として「エジソンは電気を発明した」といったようなフレーズで表現されるファクト型知識に焦点を当て,通常の検索エンジンでは収集するのが困難な様々な信憑性判断情報をリアルタイムに集約し提示する.これらの情報を提供することによって,提案システムはユーザの信憑性判断を支援する.

論文への思ひ

完成した時の感想は感慨深さ30%.研究に対する不満70%.ウェブ情報の信憑性という研究テーマは学術的にも情報検索,ウェブマイニング分野では(研究を始めた当初は)先行研究なんてほとんど皆無であった.しかも,この分野は

  • 検索結果の適合性(+多様性)や人気度といったメトリクスの枠を超えられていない(超えようとしていない)
  • マイニング屋さん,機械学習屋さんはGoogle,Twitter,Facebookなど産業界のサービス側からデータが降ってくるのを待っては食い散らかす

という状況になっており,学術界から社会的に意味のある革新的な提案というのができなくなっているのではと(僕は)感じていた.僕はウェブ情報の信憑性という研究テーマは社会的にも見ても非常に重要なテーマだし,学術的にもほとんど誰も取り組んでいなかった.だからこそ,僕は自分の研究テーマに対しては誇りをもっていた.

 

しかし,僕の力不足のために,学術界に「ウェブ情報の信憑性」というテーマで(本当の意味で)一石を投じるというところまではいけなかった.いつも査読者には”Your research is very interesting. BUT experiment is not enough”.これの繰り返しだった.「研究分野の前提を覆す研究」と「論文として採択される研究」との狭間に苦しんだ.学位取得のためには,信念を曲げ問題を作り,”論文のため”の研究せざるをえなかったこともあった.博士論文執筆の最低ラインをクリアした後,ようやく自分のしたい研究に手をつけられ始めたと思ったらタイムアウト.結果,僕の博士論文は妥協の固まりとなった.

 

博士論文の各研究課題に感想を述べてみる:

データ対間の関係分析に基づくウェブ情報の信憑性評価

  • 汎用モデルを構築するというのは聞こえが良い.しかし,モデルというのは抽象化/汎用的にすればするほど表現能力は上がるが,何のための道具なのかが分からなくなるものである.重大な問題を解くためのモデルを作るはずなのに,作ったモデルで解ける問題を探し始めたとしたら本末転倒である.

ユーザの信憑性判断モデルの推定によるウェブ検索結果の最適化

  • 一番最後に取り組んだ課題.僕がポジティブに取り組めた唯一の課題かもしれない.
  • サイエンス的側面の強い研究.僕にとって最も学びの大きかった研究である.だからこそ,もっと深くじっくりと研究に取り組みたかった.

ウェブ情報の集約による不確かなファクト型知識の信憑性判断支援

  • 「信憑性の判断情報の収集」のために「ウェブからの知識抽出」を行うのであって,「ウェブからの知識抽出」したものが「信憑性に判断に使えるかも」という方向性は僕にとっては明らかに間違い.僕は「ウェブマイニング研究者」ではなく「信憑性研究者」でありたかった.

 

このように振り返れば不満と自責の念しか出てこない博士論文であったが,そもそも素晴らしい博士論文を書ける人なんているのだろうか?指導教員に尋ねたところ

「博士論文とは勇気のかけらを拾い集めて作るものだよ」

という貴重な意見を頂いた.なるほど,確かにそうかもしれない.

 

これ以上博士論文の振り返りを行ったら,拾い集めたはずの勇気はただの「石ころ」であることに気付きかねないので,もうこれ以上博士論文はしばらく振り返らないようにしようと思う.

博士論文提出までの道のり

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研究室用内部メモ.以下に博士論文(以下D論)提出まで山本が行ってきたことをメモとして記す.

博士論文提出に当たって

  • (先生は英語を望んでいるが)執筆は日本語でも英語でもOK.
  • 論文のテンプレートは自由.
    • 日本語テンプレートサンプルはコチラからダウンロード可能.
  • D論受理までのプロセス:
    1. 専攻会議に草稿提出
    2. 審査委員決定
    3. 予備審査(研究発表)
    4. 学位論文審査願提出
    5. 公聴会
    6. (研究科会議にて)学位授与審査および議決
    7. 学位授与
  • 審査委員は学内から(指導教員を含めて)3人選ぶ必要がある.
  • 予備審査申請に必要な書類:提出先は指導教員
    • 論文題目を明記した研究概要(A4版1枚)
    • 研究経過報告書を[在籍年数×2 – 1]期分(満3年で卒業なら5期分)
    • 論文の草稿(この時点で完成している必要はない)
    • 業績リスト
    • 発表論文別刷
  • 学位論文本審査に必要な書類等:提出先は情報学研究科事務(入手先はコチラ
    • 学位論文審査願
    • (ファイリングされた)学位論文 3通
    • 論文目録 3通
    • 履歴書 4通
  • 公聴会審査直後(直前)に提出するもの:提出先は指導教員
    • 学位論文調査報告書1(タイトル,申請者,調査委員等の諸情報)
    • 学位論文調査報告書2(報告書本体)
    • 学位論文内容要旨
  • 学位論文本審査合格後に提出するもの:提出先は情報学研究科事務
    • 製本された学位論文

予備審査について

  • 学位取得の最大の山場.ここをパスするまで延々と予備審査を受け続けることになる.
  • 部屋の鍵開け,鍵締め,プロジェクターの準備等は発表者自ら行う.
  • 用意するもの
    • 発表資料を印刷したもの
    • (念のため)学位論文草稿を1部
    • (審査会場に無ければ)プロジェクター,ポインター
  • 発表時間 50分程度 + 質疑 20〜30分
  • 予備審査では指導教員が全面的に味方になる(?) 発表者 + 指導教員 vs. 副査の先生方,という形で質疑が行われる.
  • 発表・質疑終了後,発表者は部屋の外に追い出され,審査員の先生方のみで審査結果決定のための密談を行われる.
    • 密談終了後,予備審査の結果が伝えられる.OKならば本審査申請に進む.
    • 密談時には学位論文の修正ポイント,質疑時に出なかった質問,コメント等が話し合われる.審査結果と一緒に指導教員から伝えられる(と思われる).
    • 予備審査で得たコメントを学位論文および学位論文公聴会の発表に反映させないと文句が出る恐れがあるので,質疑のコメントはしっかりメモすること.

学位論文の製本について

  • (私の)スケジュール
    • 1月初旬:印刷会社に博士論文の印刷をしたい旨を伝える.
    • 1月中旬:対面での初打ち合わせ.先輩の製本済み論文と自分の博士論文草稿を見せながら打ち合わせ.
    • 1月下旬:タイトル,コピーライト等の情報を確定させる.
    • Under construction
  • 田中研究室では代々津田印刷さんにお世話になっている.
    • 過去の先輩方の製本済み学位論文をお見せすれば,表紙の作成や扉ページの処理など適切に処理してもらえる.
  • 津田印刷さんの連絡先
    • 有限会社津田印刷
    • 京都市左京区岩倉中大鷺町14番地
    • 担当:津田様
    • Tel:075-791-2028
    • Fax:075-701-3628
    • E-mail: info@t-dnet.com

マイルストーン

  • 11/12
    • ひょんなことから田中先生に「 D論草稿締め切りは12月9日なんですよ!」と脅される.
    • 初めてD論執筆を意識.
  • 11/22
    • 田中先生とD論に関する初めてのミーティング.
    • D論受理までの細かいスケジュールを初めて聞く.
  • 11/24
    • 大島さんからD論の原稿(日本語)を受け取る.
  • 11/25
    • D論のテンプレート(日本語)を作成.
    • 「主要論文」「学術報告」の章を書く.
    • 3つ目の研究テーマに関する論文(英語Word)を流し込み,Tex化(ひどい作業だった).
    • 2つ目の研究テーマに関する論文(日本語Tex)を流し込み,図を調整.
  • 11/26
    • 1つ目の研究テーマに関する論文(英語Tex & Word)を流し込む.
    • テーマに関する論文が多いのでマージするのに苦労している.
  • 11/27
    • 1つ目の研究テーマに関する論文のマージ作業が完了.
    • Word → Texのマージ作業はやはりつらい.一番つらいのは表.
  • 11/28
    • 三つ目の研究テーマの和訳作業に入る.
    • 急遽東京から先輩がいらっしゃったので作業を中断.
  • 11/29
    • 三つ目の研究テーマの和訳.2つ目の実験と結論がまだ和訳し切れていない.
    • CHIの論文に所々古いバージョンの記述が残っていて訳が分からないところがあることを発見.
  • 11/30
    • 三つ目の研究テーマの和訳完了.
    • 一つ目の研究テーマの英文の量を見て吐きそうになった.
    • 予備審査申請にはアドバイザ報告が5期分揃っていないといけないことが判明.
  • 12/1
    • 一つ目の研究テーマの和訳を始める.あまりペースが良くない.
    • 修士の時に行った研究と白紙の時の行った研究の整合性をとるのに苦労しそう.
  • 12/2
    • 体調がどうも悪い
    • 一つ目の研究テーマ和訳の5割程度が完了?残り部分になんとか中間諮問会の資料を使い回せないか?
    • 河合さんのお茶席に行って気分転換
  • 12/3
    • 一つ目のテーマの和訳がほぼ完了
    • イントロに関してはゼロスクラッチで書き直した.内容がひどすぎる.
    • あとは関連研究の章のみ.
  • 12/4
    • 関連研究を和訳し再構成した.
    • 関連研究の章はすぐ終わるかと思ったが,論文の全体像を考えながら作る必要があるので意外に時間がかかった.
    • グタグタになったがとりあえずver.0はできたことにする.あとはイントロと結論.
  • 12/5
    • 1章の構成を考えようとするがまとまらない.明日の山名先生とのMTGもこの話は必要なのに…
    • 仙台から友人来る.
  • 12/6
    • 前期のアドバイザ報告のために山名先生とミーティング.
    • 研究会もあり作業はすすまず.
    • 1章としてまとめないといけないことを考え始める.
  • 12/7
    • 研究のフレームワークを示す図を作成.
    • 既存研究と比較した上での研究の位置づけ図に悩む.
  • 12/8
    • 既存研究との比較図は忘れて1章と6章を書く.
    • 明日の専攻会議に提出する資料を準備する(本当に発表論文別刷りは必要なのか?).
  • 12/9
    • 専攻会議に提出.
    • 今後のスケジュールを確認すると「12月中に予備審査するつもりで!論文提出は来週頭で!」と言われる.話が違いますよね,先生?
  • 12/10
    • 3,4,5章のイントロをD論用に削る.
  • 12/11
    • 小休止
    • DASFAA2011がショートペーパーで受理.実績リストに加える.
  • 12/12
    • 序論で用いる研究の位置付け図を作成.
  • 12/13
    • 序論,結論を加筆.
    • 関連研究の章で用いる他研究との比較のための図を作成.
  • 12/14
    • やっとこさできた第0稿の校閲を始める.
    • 3章の校閲を完了.やはり時間がかかる.
  • 12/15
    • 田中先生と予備審査日程について話し合う.どうやら1月中でも良いようだが,早いに越したことはない.
    • 4章の校閲を完了.5章の途中まで校閲を完了.
  • 12/16
    • 5章の校閲を完了.この章に関しては思ったよりも早く終わった.
    • (国立)T大学の応募書類を書き始める.
  • 12/17
    • 研究会そっちのけで(国立)T大学の応募書類を書く.
    • 簡易書留+速達にて書類を送付.忘年会に遅刻.
    • 今日は全くD論執筆やっていない.
  • 12/18
    • 15時に作業開始と思ったら,Mac miniでのD論執筆環境を整え始める.現実逃避.
    • 6章を校閲完了.
    • 大島さんに頂いたtexテンプレートは実はjbook.clsベースに作られたものだったことに今更気付く.
  • 12/19
    • 他の研究と博論研究の位置づけをまとめる図を2章に追加.これで位置づけは一通り書けたことにする.
    • 2章の校閲を完了.
  • 12/20
    • 1章の校閲を完了.
    • 全体の表記,漢字ひらがなチェック,参照番号振り忘れミスを確認する.
      • 「毎,全て,関わらず」など論文誌で修正されたはずなのに漢字にしてしまっている.
      • 章,節,項の使い分けもいい加減だった.
    • ようやく第1稿が完成(ということにする).
  • 12/21
    • 田中先生に草稿,業績リスト,内容梗概のPDFファイルを送る.これを基に学位論文審査委員を組むそうだ.
  • 12/22-23
    • しばし休憩
    • 博士論文が完成したら電子書籍にしたいなぁとふと思いつく.
  • 12/24-27
    • AEARUワークショップ,CHI2011用デモシステムをGoogle App Engineに移植.
  • 12/28
    • 帰省.
  • 12/30
    • 突如田中先生から予備審査の日程を調整し始めたという連絡をいただく.
  • 12/31
    • 予備審査の日程が1/12に決定.そんなに早いの!?
  • 1/1-1/3
    • AEARUワークショップ,CHI2011用デモシステムをGoogle App Engineに移植.
  • 1/4
    • 帰京.
    • 1/14〆切のDASFAA2011カメラレディを書く.
    • SAC2011の発表が3/23で,その日は実は学位授与式だと言うことに気づく.
    • ついでに田中先生がハワイから戻られるのが1/10ということに気づく.予備審査の前に話す時間は無さそうだ…
  • 1/5
    • 予備審査の資料を作らねばならないのにCHI2011のカメラレディを書く.
  • 1/6
    • 博士論文を副査の先生方に渡しに行く(予備審査は12日だというのに…).
    • 予備審査の利用の作成開始.
  • 1/7-1/10
    • DASFAA2011とCHI2011のカメラレディを書きつつ,予備審査の発表資料を作る.
  • 1/11
    • 田中先生に「発表時間は50分ね」と言われる.もっと早く教えてください.
    • 資料の枚数が82枚… 減らさないとね…
  • 1/12
    • 予備審査
    • 発表時間は50分と言われたが当然それ通りに終わらず.結局59分かかった.
    • 主査,副査の先生もあんまり博士論文は読まれてない模様.したがって発表がそのまま博士論文そのものとして審査されているようだ.その証拠として,論文では書かれているはずの実験を「こんな実験はしなかったんですか?」と質問された.
    • 博士論文を読んでいない,発表は初めて聞かれるはずなのに質疑は厳しい.僕が絶対聞いて欲しくない部分を的確に突いてこられる.
    • 目に見える研究成果がそこそこあったため,審査は穏便に終わった.
    • 審査後,主査と副査の先生方で密談.密談で出たクレームは1つ — 彼は英語論文たくさん書いているのに,なぜ博士論文を日本語で書いたの?英語で書いて欲しいのになぁ,ということだった.
    • ということで,残すは博士論文印刷 + 公聴会のみ.
  • 1/13
    • 休憩
    • なにやら審査に必要な書類が不足していると専攻会議で文句が模様.いやいや,全て提出してますよ.
  • 1/14,15,16
    • 17日の強制参加国際ワークショップのために発表準備.
    • 大島さんに印刷業者さん情報をいただく.
  • 1/17
    • 津田印刷さんに初めて連絡.
  • 1/19
    • 津田印刷と初めて対面打ち合わせ@研究室.
    • 初回時に必要な物は草稿,先輩の過去の博士論文.
    • 表紙情報の〆切り(2/8)と博士論文本体データの〆切り(2/17)を決定.
    • 表紙は別に作るのでタイトル情報は早めにfixしてほしいそうだ.
  • 1/20
    • 予備審査の結果報告を田中先生に依頼する.
    • この作業は指導教員が行うそうだ.
  • 1/23
    • 学位論文本審査請求のための書類を以下からダウンロード.
    • http://www.i.kyoto-u.ac.jp/kyomu/local/Dsinsei01/home.htm
  • 1/25
    • 学位論文本審査請求のための書類を情報学研究科事務に提出.
  • 1/26
    • 津田印刷さんに学位論文のタイトル・表紙情報を伝える by email.
  • 2/2
    • 田中先生から公聴会の日程が決定したと連絡を頂く.公聴会は2/9 9:00-10:20@総合校舎111.
    • 田中先生より学位論文調査報告書を公聴会までに書いて欲しいとの連絡を受ける.
      • これは本来公聴会後,提出するものらしい.
  • 2/3
    • 学位論文調査報告書ドラフトを書き上げる.
  • 2/4
    • 公聴会会場の準備の段取りについて同じ日に同じ会場で公聴会を行う他の学生とメールで打ち合わせ.
    • 公聴会発表練習開始.
  • 2/7
    • 津田印刷さんから製本版博士論文の表紙,扉ページのサンプルが届く.
    • 公聴会発表練習.50分の発表練習は大変.
  • 2/8
    • 公聴会前日.
    • 最後の発表練習を行う.
    • 発表資料を25部,回覧用の学位論文を2部作成する.
    • 発表資料はコチラ
  • 2/9
    • 学位論文公聴会
    • 朝9時開始と告知されていたのでギャラリーは少ないだろうと思っていたが,予想外に多くの方が来てくださった.
    • 発表の所用時間は53分だった.
    • 荒れることなく穏やかに終了.
  • 2/10
    • 田中先生から学位審査の結果を聞く.合格しました.
    • 田中先生から公聴会・学位審査時のコメントまとめを頂く.コメントをもとに学位論文を修正してねと笑顔で言われる.
  • 2/14
    • 学位論文最後の修正.最初から通読する.日本語のミスが散見される.
  • 2/15
    • 津田印刷さんとのミーティング.
    • データ(PDF)と印刷した原稿をお渡しする.
    • 何部か一部のページを抜けるかを依頼したところOKだった.
    • 試し刷りした物を2/18前後に頂けることになった.
  • 2/17
    • 津田印刷さんから試し刷りしたものを頂く.
    • 印刷物を確認したところepsの図の文字が一部飛んでいる部分があったので修正を依頼.
  • 2/21
    • 津田印刷さんから修正版原稿を頂く.問題がないことを伝える.
  • 2/23
    • 津田印刷さんから見積もりを頂く.
    • 印刷の種類として「インク印刷」と「トナー印刷」の2種類あることを教えていだたく.「インク印刷」で50部印刷してもらうよう依頼(145ページ x 50部 = 115,000円).
  • 3/8
    • 津田印刷さんから博士論文が納品される.

某国立大学情報学研究科の学位授与規定

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修士課程や博士課程の終わりも近づいてくると「無事学位が取れるのだろうか?」と不安になるものだ. 研究発表しては指導教官の顔色をうかがうものだ.学位取得は指導教官のみぞ知るからである.

意外なことに(学生が知らないだけだが)学位授与には明確な規定なるものが存在しているそうだ.以下は某国立大学の情報学研究科の規定であるが,きっとどこの大学もこのような規定が存在していると思われる.一度調べてみると面白いかと.

 

【修士号】

提出された修士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果を含むか、あるいは、情報学及びその関連分野において広い視野に立った学術的内容を含んでいると判断されること。

【博士号】

提出された博士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果とそれを包括する体系を含む、情報学及びその関連分野における高度な学術を含み、当該の研究分野の今後の発展に大きく寄与する内容を含む、あるいは、 情報学及びその関連分野において請求者が自立して研究活動等を行い得ると認められる学術的内容を含んでいると判断されること。

 

修士号に比べると博士号の規定はすさまじい.新たな成果とそれを包括する体系ナンタラナンタラ・・・当該の研究分野の今後の発展に大きく寄与!すごい,さすが博士号は重みが違う.

しかし修士号も博士号も並べられた諸々の条件はANDでなくORで接続されていることに注意を要する.すなわち諸々の条件のうち一つでもクリアすれば良い(と某先生は語る).

これでは条件が緩すぎではないか?博士号たるものもっと厳しい条件にしないと博士課程学生を一人前の研究者に育て上げることはできないのではないか?特に情報科学は只でさえ行く末が危ぶまれているのであるから,学位を単に「国際会議にX本通しました」ではそれこそ情報学の今後の発展なんぞ望めないのではと思ってしまう.通る論文だけ書くなら簡単なのだから...

とは言いつつも規定は規定なので条件さえ満たせば学位は出てしまうのだ.某後輩が言うように「学位の価値は結局は研究を行う本人が最終的に決める」というのが真実なような気がする.