良い質問と良い発表

Filed under 徒然, 研究室生活

いつも参考にさせて頂いているkusukusu105さんのつぶやきに改めて考えさせられるつぶやきがあった.以下はそのつぶやきである:

大事なのは、質問は何のためか、誰のためか、ってこと。質問は相手のためである、だから、相手がその質問について考えることが、大きなブレイクスルーを産むような質問が、いい質問。共同作業。発明塾でも、立命館でも、それがテーマの一つ。

 

良い質問とはどんな質問かを考えたとき,「みんなが疑問に思うこと」が良い質問ではないかと思う人も多いのではないか.しかしそれでは発表者にはなんの旨みもない.質問したいことのみを質問するというのは聴衆の自己満足に終わっていることの方が多いのだ.(場の定義にもよるが)本来,ミーティングにおける発表およびそれに対する質疑は,発表内容を深めるための場である.質問者も発表者も内容について深く考え,最終的にお互いがハッピーになるような議論をすることが望ましい.

 

発表者も聴衆もお互いの時間を削って発表に挑んでいるので,お互いにとって発表および議論の場がハッピーになるようにする努力をする必要がある.そのためには聴衆は上で述べたように自己満足に陥らないような質問をするよう努力すべきである.

 

一方で,発表者も努力をすべきだ.良い質問が返ってこない理由は良い発表をしていないことであることが多い.良い質問を頂くためには,聴衆に内容を理解させ,議論を促すような内容や工夫を行うべきである.これまでの作業報告を漫然と行うだけで有益なコメントが頂けると期待してはいけないかと思う.

 

良い発表をすれば良い質問が頂けるし.良い質問をすれば発表者も発表の中身を深め議論を行うことができる.聴衆がした良い質問によって議論が起こり中身が深まれば質問者も嬉しい.発表者も嬉しい.こういう流れをしっかり作ることが,発表者や質問者のミーティングへの参加モチベーションをUPさせることにもつながると僕は信じている.

 

余談:
「良い」質問を 行うというスキルは学術であれ社会であれ,どんな場面でも必要となる普遍的なスキルだ.普段からトレーニングしていないと身に付けることは難しいが,大学研究室なんかだとゼミなんかが頻繁に行われているので良いトレーニングの場になると思う.なので,「私は社会に出て活躍したいから研究には興味がありません.よって,ゼミなんかまじめに出席したくありません」という就職活動一直線の学生もせっかくだし,ゼミの場を利用して「良い」質問を行うためのトレーニングをしたらいいのになぁ,なんて思う今日この頃.