「悔いはあります」
大リーガー野茂投手が引退の際に言った言葉.日米通じて200勝も上げた投手でも「悔いはありません」とは言わずにあえて,「悔いはあります」というところが野茂さんらしいといえばそうであるが,非常に心にぐっとくる言葉だった.最後2,3年はけがとの戦いで満足に試合に出ることができなかったが,好きな野球のために文句も言わず黙々と練習されていたそうだ.いつか大リーグに戻るのだ,という気持ちで本気でやっていたんだから,そのあたりでも悔いを感じておられるのだろう.ここ1年では代名詞代わりだったトルネード投法を捨ててまで,現役を目指していたそうだ.
多くの人が引き際で「悔いはありません」「思い残すところはありません」というのが普通な中で引き際で「悔いがあります」と言うというのはよっぽど野球が好きなんだろうと思う.「もう限界なのだからぼろぼろになるまで,引き際を伸ばすのはみっともない」というのが一般的な考えである.桑田投手の往年もそういう風に言われ,僕もあー,もうやめたらいいのになぁ,なんて思っていたが,外部からそう言われても好きだからずっとやりたいって思いを純粋に持ち続けられるのは本当に素晴らしいなと思う.
外部の声なんかに紛らわされないくらい「本当に好きなこと」を出来る人は幸せだ.僕もそういうことをやって人生を全うしたいなと思う.

